『陽だまりの彼女』越谷オサム
読み終えた。
序盤から中盤にかけての恋愛小説感が
途中から不安と悲哀に満ちて
ミステリーになって
最後また別の小説になった
着地点は全く予想してなくて
え、こういう感じ?
という気持ちにはなったけれど
でも主人公と"陽だまりの彼女"の
最後のシーンの会話がすごくすきだったから
悪くはないね
〜ネタバレ含む〜
私はリアルな恋愛小説好きだから
え?
っと思う気持ちもあったけれど。
ファンタジーにされちゃうと。
その点では、
「僕は明日、昨日の君とデートする」
とも似ている。
「君の膵臓をたべたい」
も、物語の終盤で大どんでん返しがあり、同じ構造。膵臓の方がショッキングだったけれど。
これは、物語読んでる最中には気づかなくて、既に読んだことのある友人に説明してもらって、衝撃を受けた。これはこれでほんとよく出来てる。ほとんどミステリーだった。伏線だらけだったし。
この本は、途中、え、病気なの?
って悲しい結末を想像し、涙を禁じ得なかった。
でも痕跡まで消して消えてしまって
え、ファンタジーなの?
って少し残念に思い
でも最後
そういうことか…と妙に納得し
それならそうと先に言ってよ〜
という気持ちになる。
まぁ私的にはハッピーエンドだったから
ファンタジー?動物?と、先に言っておいてもらった方がそう読めたから落胆しなかっただろうけれど
知った上で思い返すなら、まぁ、嫌な本ではなかったかな。
浩介の最後の
小さくなってしまった真緒にかける言葉がとても好きだし。
p.129 伏線だったのか…
2018.08.24